お薬による治療を前向きに続けるために

薬剤師の役割とは

Q1.
病院の薬剤師は、どのような仕事をしているのですか?
A1.
患者さんを支援するチームの一員として、患者さんが治療を順調に受けられるよう、いろいろな方向からサポートをしています。

病院の薬剤師さんはどのような仕事をしているの?

一般に、薬剤師は医師の処方に基づいて調剤(お薬の取り揃え)を行っています。しかし、ただ調剤しているだけではありません。患者さんにお薬をお渡しする前に、お薬の量が患者さんの年齢や身体の状態に適しているかどうかを薬剤師の視点で確認するようにしています。また、患者さんにお薬の効果や副作用についての説明を行ったり(“服薬指導”と言います)、患者さんの体調をみて、安全にお薬が服用できているかどうかを確認します(“治療モニタリング”と言います)。さらに最近では、薬剤師が在宅医療にも関わるようになってきました。

病院では医師、薬剤師のほかにも、看護師、ソーシャルワーカーなど、様々な職種の人がチームをつくって患者さんを支えています。チーム内で情報を共有しながら、それぞれの視点から、患者さんが治療を順調に受けられているかどうかを確認しています。このなかで、薬剤師の業務が近年、ずいぶん変わってきました。もちろん、病院によって薬剤師の業務には幅があると思いますが、当院では、医師の処方前から薬剤師が関わり、患者さんに確実かつ有効にお薬を服用していただくためにはどうしたらよいのか、薬剤師の視点で提案や管理を行うようになりました。多発性骨髄腫の患者さんはご高齢で様々なご病気をお持ちの方が少なくないので、長い治療経過のなかで安全にお薬の治療を受けることができているかを細やかに経過観察しています。

薬剤師さんにどのような相談ができるの?

治療中にわずかでも体調の変化があったとき、あるいは“治療する意欲が落ちてきた”と感じたときは、ぜひ相談してください。治療意欲が落ちる原因には、プライベートなことや、ご飯が食べにくい、味覚が悪くなってきている、ご家族のことなど、いろいろ考えられますので、いっしょに原因を探しましょう。そのためにも、患者さんの周辺環境やご家族のこと、ご趣味などを薬剤師が知っておくことはとても大切だと思っています。例えば、お薬の副作用が出ていないかどうかを確認する場合には、「ご趣味ができなくなっていませんか」と、患者さんがイメージしやすいような聞き方で、症状の有無を聞き取るようにしています。また、「今日の体調は、100点満点で何点ですか」と伺って、患者さんの答えが「60点くらいかな」だったら、「そのマイナス40点はどこからきていると思いますか」と、なるべく患者さんの言葉で、原因を話していただくようにしています。また、退院してお仕事に復帰された患者さんでは、体調の感じ方も入院中とは違いますので、週にどのくらい勤務されているのか、フルタイムなのかパートタイムなのかといった情報も伺うようにしています。

そのほか、お薬以外でも質問や相談ごと、不安に思っていること、困っていることなどがあれば、主治医、薬剤師、看護師など、誰に話していただいてもかまいません。